私について1型糖尿病のこと

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2022年6月末に小学校の健康診断で異常が見つかり、『1型糖尿病』と診断され緊急入院しました。
「1型糖尿病」は、ある日突然、血糖値を下げるインスリンが体から出なくなる原因不明の難病です。
自分の力では血糖値を下げることができなくなるため、毎日4~5回のインスリン補充と血糖値チェックが欠かせません。
普段の生活、大好きな卓球をしている時も、常に血糖値の事を考えていなければなりません。
試合中でも血糖値が上がると試合を中断し注射を打たなければなりません。
インスリンを補充しないと高血糖、インスリンが効きすぎると低血糖になります。
低血糖になると、「手の震え」「体の痺れ」「冷汗が出る」「判断能力が低下する」などの症状が出ます。
それでも大好きな卓球を一生懸命にプレーしている姿を、同じ『1型糖尿病』を患っている方や選手、周りで支えてくれている方々に少しでも勇気や感動を届けられたらと思っています。
これからもこの『1型糖尿病』と向き合いながら、卓球をプレーし続けていく中で、少しでも多くの人に『1型糖尿病』についての理解が深まり、認知されるようにこのホームページを通して発信していきたいと思います。

そして、突然発症した1型糖尿病を持ちながら、国際舞台での活躍を目指し挑戦している新井想来を、ぜひ皆様に応援して頂けると幸いです。
糖尿病とは -
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンで、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気につながります。
また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡などをおこすことがあります。
1型糖尿病とは-
1型糖尿病は、膵臓のインスリンを出す細胞が、壊されてしまう病気です。
細胞からインスリンがほとんど出なくなることにより血糖値が高くなります。
1型糖尿病の治療にはインスリン製剤を使います。生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必要不可欠なのです。
世界的には糖尿病全体の約5%が1型糖尿病と言われています。若い方を中心に幅広い年齢で発症しますが、生活習慣が関わる2型糖尿病とは、原因や治療が大きく異なります。
1型糖尿病の原因 -
膵臓でインスリンを作っている細胞が壊されて、インスリンを出す力が弱まったり、インスリンが出なくなったりする原因はよくわかっていません。


ひとつには、免疫反応が正しく働かないことで、自分の細胞を攻撃してしまうこと、つまり「自己免疫」が関わっていると考えられています。自己免疫が起きている証拠のひとつである自己抗体(抗GAD抗体・IA-2抗体など)の血液検査は、1型糖尿病の診断の際に用いられます。
1型糖尿病の特徴 -
発症年齢: 若年に多い(ただし何歳でも発症する)
症状: 急激に症状が現れて、糖尿病になることが多い
体型: やせ型の方が多い
原因: 膵臓でインスリンを作るβ細胞という細胞が壊れてしまうため、インスリンが膵臓からほとんど出なくなり、血糖値が高くなる
治療: インスリンの注射
1型糖尿病の薬物療法 -
:インスリン治療
1型糖尿病はインスリン分泌不足が原因のため、外からインスリンを補充することが絶対必要です。緩徐進行1型糖尿病という種類以外の1型糖尿病の人は、インスリン治療を中断すると生命にかかわります。
インスリンをからだの中に取り入れる方法は、日本では今のところ注射薬のインスリンしかありません。海外では吸入インスリンが承認されています。インスリンの種類や量、打つタイミングなどは、一人一人異なります。
強化インスリン療法とは -
糖尿病でない人のインスリン分泌には、1日を通して分泌される「基礎分泌」と、食べものを食べたときに分泌される「追加分泌」があります。
インスリンが分泌できない1型糖尿病の人のインスリン治療は、これら基礎分泌追加分泌をインスリンの注射薬で補う「強化インスリン療法」が基本です。

強化インスリン療法におけるインスリンの注射の方法は、一般的にはペン型の注入器でインスリン製剤を皮下に注射する「頻回注射法」や、インスリンポンプという器械でインスリンを補う「持続皮下インスリン注入法」があります。
◎頻回注射法
2種類のインスリン製剤を使い分けます。「基礎分泌」を補う「基礎インスリン」を1日1~2回注射します。
それに加えてに「追加分泌」を補うための追加インスリンを各食事の前に注射します。

◎持続皮下インスリン注入法
超速効型インスリン製剤をインスリンポンプにセットし、あらかじめ設定した速度でインスリンをポンプから皮下へ持続的に注入することによって「基礎分泌」を補います。また、ポンプのボタン操作で食事の前にインスリンを追加で注入し、「追加分泌」を補うことができます。
皮膚に留置するカニューレは 2 ~ 3 日に 1 回の交換が必要です。
1型糖尿病の食事のこと -
食べてはいけない物はありません。基本的にはなんでも食べて大丈夫なんです。量などには注意が必要ですが給食も大丈夫です。
それぞれ生活スタイルやインスリン治療法が違うので、日頃の食事については主治医や管理栄養士とよく話し合っておくことも大切です。

食後の血糖値の上昇は炭水化物が大きくかかわります。そのため、食事の炭水化物量に合わせてインスリンの量を調節する方法や、逆にインスリン治療に合わせて食事の炭水化物の量を調節する方法があり、調節することで血糖値が安定しやすくなります。
学校では血糖値が下がると給食を早目に食べたりもします。
1型糖尿病の運動のこと -
1型糖尿病の人で、重い合併症がなく、血糖値が落ち着いていれば、どんな運動をすることも可能です。
実際にプロのスポーツ選手として活躍する1型糖尿病の方もいます。

運動する際の注意としては、インスリン療法や補食を調整し、低血糖に気を付けることです。
具体的には、体育の授業や長時間にわたる運動の前にはおにぎりやビスケットなどの補食(間食)をとったり、運動前後のインスリンをいつもよりも数単位減らして注射をしたりします。
試合中に血糖値をコントロールすることもあります。
1型糖尿病の先端治療 -
(1)膵臓移植
膵臓移植はドナーから提供された膵臓を糖尿病の方に移植する方法ですが、大きな手術になるため、一般的には膵臓単独移植ではなく、腎不全を伴う方に膵腎同時移植という形で行われています。

(2)膵島移植
膵島移植は膵臓の中のインスリンを作る細胞を含む膵島という部分だけを分離して、点滴を通して患者の肝臓に移植する方法です。こちらの方が移植を受ける方の負担ははるかに少なくなります。

どちらの方法も、成功すればからだの中で再びインスリンを作ることができるようになるため、重度の高血糖や低血糖から開放され、インスリン注射による治療を中止できる可能性があります。
一方で、他人の臓器を使用するため、移植後は拒絶反応をおさえるための免疫抑制療法が必要になります。
研究段階にある1型糖尿病治療 -
(1)再生医療
自分自身の細胞を使ってからだのあらゆる細胞や組織になることができるiPS細胞などからインスリンを分泌するβ細胞を作ろうという研究が行われています。この技術が確立すれば、膵臓提供者(ドナー)の有無に関わらず膵島移植ができることが期待されます。

(2)免疫療法
1型糖尿病の原因である「自己免疫」をおさえる治療法の開発が行われています。将来開発がうまくいけば自己免疫によるβ細胞の破壊を止められたり、膵島移植や再生医療の成績を向上させたりすることもでき、根治への第一歩となる可能性を秘めています。

1型糖尿病を持ちながら、

世界の表彰台を目指し挑戦を続ける

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